ロレックスGMTマスターII・青黒ベゼル 116710BLNR 唯一の弱点といえばやはり視認性か・・・

ロレックスGMTマスターII・青黒ベゼル 116710BLNR 唯一の弱点といえばやはり視認性か・・・

正直、シェイプに関しては僕の好みじゃないだけで主観の問題ですし、重さについても最近の時計はみんな重たいので、それほど弱点と言えるような弱点にはならないと思いますが、唯一弱点らしい弱点といえば視認性でしょうか。

文字盤のデザインのコントラストが強いのでそれほど見えにくいというわけではありませんが、文字盤が光沢のあるブラックなので、風防のサファイアクリスタルと反射しあって、豪快に白く光ってしまう時があります。

かと言って、時刻の視認ができないわけではないですが、弱点といえば弱点かもしれません。

風防に無反射コーティングを施さないことについては賛成です。 あれが剥がれてくるのはやっぱり嫌。 でも、スポーツモデルの文字盤にはやはり反射を抑えて視認性が良くなるマット塗装の方がいいのかなあ・・・と思います。

まあ、暗所での視認性に関してはロレックスがパラクロムヒゲゼンマイとともに得意げに喧伝しているクロマライト夜光塗料のおかげでよく見えますね。

ただ、最近夜光塗料の視認性に関しては、他のメーカーでもかなり力を入れてきているところがいっぱいあるので、特にすごいというほどのものでもありません。

発光時間が2倍になったとのことですが、「まあ、言われてみればよく光ってるかな・・・」ってなもんです。

ベゼルの操作感に関しては、以前にインプレした116710LNと変わりませんね。ベゼルのカラーリングが変わっただけで、基本同型モデルなので当たり前といえば当たり前です。

少し固めの抵抗があった後、そこから滑らかにスーッと動いてパチン!と止まる。 この感触は高級感があって素晴らしいですね。 さすがロレックス、こう言ったところは手抜かりなしです。

GMTマスター2が今の現行6桁に入れ替わったころ、正規店の店員と「あのデザインはどう考えてもモデルチェンジ失敗なんじゃないだろうか」と話し合っていたら、違う店員が「でも、ベゼルの操作感とか隔世の感があり、やはりおすすめは新型」と言っていたのが印象に残りました。

触ってみるとやはり5桁とは全然違うので、こう言ったところは本当に素晴らしい正常進化だと思います。

ねじ込みロック式なので、リューズを回してロックを解除。 それからリューズをさらに回してゼンマイを巻き上げます。「ギリギリギリ・・・」という相変わらず剛性感を感じる硬い回し心地・・・。

そして、リューズを一段引き出して時計回りに回すと、短針が1時間ずつ「カクン!カクン!」と動きます。 日付の単独調整ができないので、短針を2回転させることによって日付を一日早送りさせます。

短針を動かす感触も小気味好く、それでいてぎこちなさが全然ない・・・こう言ったところのそつのなさがロレックスですね。

ロレックス・デイトナ  現行ピチピチよりもアラサーの方がいいのよ!!

ここまで来ると、時計ファンは自分も含めみんな変態なのかと考えてしまう・・・。

若さはじけるピチピチの現行よりも、「アラサー」の方がいいなんて・・・。

いや〜、多分、アラサーの方がいいんだろうね。

6桁は6桁でやっぱりそれなりの魅力はあるんだけど、純粋に贅肉がついてしまって、シャープさをなくしてしまったモデルがほとんどのような気がします。

一説によると「研磨による痩せを防ぐために」膨らませたラグ。 あれがどうも気になって気になって仕方がない・・・。

クオリティーがいいのはわかるし、「手抜き」だの「コストダウン」だの言われても、そんなの今の時代と昔では見るポイント、商売の仕方も違うんだし、ロレックスから見れば「何言ってんだよ、コラ」なのかもしれない。

それでも・・・なんていうか・・・カッコ悪いとは言わないし、カッコいいんだけど、「男の精悍さ」に欠けるような気がして・・・

一言で言えばシルエットに僕は違和感を感じます。 やっぱり太り過ぎ。

それに、あんまりピカピカと光られてしまうと、服からも浮いちゃうんですよね。

もちろん、浮かないように着こなせないのがヘボいんだけど、こっちゃあ時計好きでありながらもあまり時計に出しゃばられたくない。

時計で幅をきかせたいくせに、これ見よがしにはしたくない・・・というなんとも天邪鬼な馬鹿野郎ですが、こういう性癖を持っている人は多いんじゃないでしょうか・・・

正直腕に載せたら主張度ではエルプリ・デイトナの完敗です。